* Rh-(アールエイチマイナス)って? *
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Rh+、Rh-って?
人の血液型は何十種類もありますが、輸血する時にはABORhの血液型を合わせなくてはなりません。
ABO血液型には、A、O、B、AB型があり、日本人では約4:3:2:1の割合です。
Rhの血液型には、Rh+、Rh-があり約200:1で、Rh-の人はとても少ないのです。
赤血球の表面にRh抗原があるのがRh+で、ないのがRh-です。
もしRh-の人にRh+血液を輸血するとRh抗原に対する抗体ができて、輸血されたRh+赤血球を破壊して重い副作用を生じることがあります。
Rh-の人が病気や事故等で輸血が必要となった時、Rh-の血液しか輸血できません。

Rh-の割合は? (日本人の場合)
Rh+A Rh+A
39.8%
Rh-A Rh-A
0.2%  約500人に1人の割合
Rh+B Rh+B
19.9%
Rh-B Rh-B
0.1%  約1000人に1人の割合
Rh+O Rh+O
29.9%
Rh-O Rh-O
0.15%  約667人に1人の割合
Rh+AB Rh+AB
9.9%
Rh-AB Rh-AB
0.05%  約2000人に1人の割合

Rh-の子供が生まれる時は?
Rh血液型を決める遺伝子は、ふたつで一対になっています。
Rh+の人は+/+または+/-、Rh-の人は-/-の遺伝子を持っています。
子供は両親から一対の片方ずつをもらうので、両親ともRh-なら必ずRh-の子供が生まれます。
両親ともに+/-の遺伝子を持つRh+の時、Rh-の子供が生まれることもあります。

Rh血液型の遺伝は?
Rh+Rh-
Rh+Rh+
Rh-


Rh-Rh+
Rh-

 


Rh-の女性が妊娠するとどうなるの?
夫婦親子の血液型の組み合わせによっては、母児血液型の不適合が生じます。
「Rh式血液型不適合妊娠」は、母親がRh-、父親がRh+の場合に起こります。
胎児の血液型と母親の血液型が異なる場合、なんらかの理由で胎児の血液が母親の血液中に入ると母親の血液中に異物(胎児の血液型抗原)を追い出そうとする抗体が作られます。
この抗体は胎盤を通して胎児の血液中の赤血球をどんどん破壊し、その結果、胎児が貧血や黄疸を引き起こし、ひどい場合には胎内死亡したり、生まれてからすぐ重症黄疸(新生児溶血性疾患)になるなど、さまざまな障害を起こす場合があります。

ただ、血液型が不適合な夫婦だからといって必ず新生児がそうなるというわけではありません。
また、たとえ生まれた子供に強い黄疸が出現しても、交換輸血を必要とする例はむしろまれになりました。光線(レントゲン)療法だけで大部分は回復します。

不適合妊娠でも初回妊娠なら胎児への影響はほとんどありませんが、問題なのは2回目以降の妊娠で、特に母体にRh+の抗体ができてしまった場合です。
しかし、1回目の出産後、この抗体を作らせない薬(免疫グロブリン)を投与することで安心して出産することができます。

輸血や献血のときは?
輸血用の血液が必要になった場合、医療機関から血液センターに直接血液の要請がいき、最寄りの血液センターが医療機関へ血液を届けます。
血液センターではいつでも医療機関の要請に応えられるよう365日、24時間の体制で血液を届けています。
緊急な手術などの対応のため、一定の在庫も確保しています。

献血登録制度
各都道府県の血液センター又は献血ルームでは、血液を確実に医療機関へ届けるために「献血登録者」を募集しています。
「献血者登録制」とは、あらかじめ住所、氏名、電話番号などを登録し、血液が必要になったとき血液センターから献血日時のお知らせが来て、それに応じられる場合に血液センター又は献血ルームなどで献血する制度です。
もちろんそれ以外にも自身の希望により、いつでも自由に献血することもできます。
Rh-の人は各地域の「Rhマイナス友の会」という組織にも入会できます。

献血要請の流れ
登録した場合、以下の流れで献血の要請が来ます。
1.医療機関から血液センターへ血液の注文が来ます。
2.血液センターから登録者の方々へ電話やハガキ、手紙などで献血のお願いがされます。
3.登録者の方で献血が可能な方が献血ルームや献血バス等で献血をします。
4.検査・製品化され、献血ルームや献血バス等から血液センターへ送られます。
5.血液センターから医療機関へ血液が送られます。


献血は16歳になったその日からすることができるので、採血基準を満たしている方は機会がある時にできるだけ献血するよう心がけたいですね。

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